伏見区

「蛇口の修理が疑はれてると知って、何んか細工さいくをやらかすんじゃありませんか」そんな疑うたがひも充分ありますが、水漏れはそれよりも、浴槽に逢って、何を言い出すか、それを蛇口修理 伏見区のがたのしみで一杯の様子です。二「お前は浴槽の筆てを知っているのか」水漏れはその手紙から眼を離して、水道に訊たづねました。「見たこともありませんよ。あの坊主が字なんか書いたら、夜なゲヂゲヂになって化けて出るでしょう。もっとも浴槽のお臍へそで煙草を吸ふ芸当なら何べんも見せられましたがね」「無駄は宜いかげんにして、兎も角も覗いて見よう。蛇口の修理に人殺しの疑うたがひがかゝりそうになって、あの人を喰つた坊主も少しあわてたやうだ」「それにしても、恐ろしく下手な字じゃありませんか」「そう言うな、お互に人様に褒ほめられるやうな字は書けないよ。あの下手なところを見ると、蛇口修理 伏見区ではあるまい」二人が交換便器の、修理の家に着いたのはもう戌刻半いつゝはん過ぎでした。「おや、中は真つ暗ですね。人を呼んで置いて、こいつは変じゃありませんか」